2009年04月17日
三木の地域資源をめぐるミニツアー 長田@三木YEG
11月29日の事業に参加いただいた講師の方々と三木YEG、三木JCのメンバーで三木の地域資源をめぐるミニツアーを行ないました。
日時:11月30日 9:00~
主催:ミキ未来ネットワーク
協力:三木YEG、三木JC
9:00~10:00 金物づくり見学-ヒシカ工業 案内人 神澤良一氏
金物の様々な種類について説明する神澤良一氏
金物製造について説明を聞く講師陣など参加者
ものづくりツーリズムの提唱
説明が終わった時、参加者は口々に「こののこぎりが欲しい」と言われた。
物が売れない中で、これは手作りの金物を売る手法、とりわけ高いものを売るのに有効であると思われる。
又、「三木の最大の資源は眼に見えない金物作りの技術」と言う声も聞かれた。
金物作りの技術が最大の資源と言うなら、三木の観光のスタンダードは金物作りの技術に照準を合わすべきだと考える。
よって、私は三木の観光スタンダードとして「ものづくりツーリズム」なるものを提唱したい。
ものづくりツーリズム
・金物作りの見学(手作りの金物を売るPRにもなる)
・金物作りの体験
・金物づくりの技術継承(後継者不足、技術保存の観点から)
課題
・協力金物作り工場の発掘とプログラム開発
・発信の方法
・新しく業界に参入しやすくする為の労働環境の改善など
*鋸や鉋も引いて切るのは日本だけでしたが、現在ヨーロッパは引いて切る日本型が増加し続けています
ひいて切ることによって、小さな力で、正確に切れると言うユニバーサルデザイン的な要素と、切るという作業に快さや美を追求していたのでした。
その他のプラン
・キッズデザインを導入した安全な道具作り
・木工製品とのコラボレーションなど
・技術保存の為の職人からの聞き書き絵本出版など
10:15~10:30 三木駅・三木鉄道跡地見学
10:45~12:00 町家散策 旧玉置家、湯の山街道
その昔、羽柴秀吉が三木城攻めをした折、三木から湯の山(有馬温泉)まで何回か作戦行動を起こしている。それ以来、「湯の山街道」と呼ばれ、徳川時代も参勤交代や西国からの湯冶客が往来した街道である。卯建(うだつ)、格子戸(こうしど)、漆喰塗り(しっくいぬり)、虫籠窓(むしこまど)など湯の山街道の町家の特徴などについて紹介した、その中で常々疑問であったことを、思いがけず妻籠の小林俊彦氏から教わった、湯の山街道の町家はどれも道路に平行ではなく少し角度がついている。玄関の方が奥行きが深いことが多いのは、昔馬をここにつないでいたと言うのである。さすが!宿場町の文化を保存されてきた方の解説を有難く拝聴した。
湯の山街道の町家再生
町家めぐりについては現在のところこれを観光化するのは時間がかかると思われる。ただいくつか重要な観点をここでは示しておきたい。
・上記のエピソードからも分かるように宿場町としての文化は非常に深みのあるテーマであり。宿場町としての文化を調査し、生かす事が必要。(例えばさば寿司、あまり明確な根拠は分かっていないが、海から加古川→三木→街道の各町へと言う歴史があるなら、さば寿司さえ、三木の地域資源である。なかったとしても童話作家に適当な話をでっち上げてもらうのだって悪くない。)個人的には湯の山街道の町家再生の一つのゴールとして、中心市街地の賑わいを作り出すために、魚の棚三木の再生を設定している。いずれにせよ調査が先決である。
・町家の再生には、金物のまちの金物でつくった町家の環の暮らしが格好いいと言う視点が必要、義務教育のものづくり、キッズデザインによる新しい道具の開発などと連携させ、市民・民間から機運を盛り上げるのが好ましい。
・さらに町家めぐりにあたっては歩行者空間の拡大が課題である。
12:00~13:30 木工職人・徳永順男氏との懇談
歴史街道の景観保存を促した町家オーガニックカフェ日月くらぶにて地元産にこだわった健康的な食事と山田錦の高級醸造酒を味わっていただきながら、徳永順男氏(徳永家具工房・てづくり家具製造)と意見交換を行ないました。
金物作りと町家を見学し、町家カフェで地元産にこだわった健康的な食事と三木産山田錦の高級醸造酒に舌鼓を打つ
三木でも喜んでもらえるツアーが出来ることを証明したつもりですが、ものづくりツーリズムや町家めぐりは、農業観光と結びついて、地元産農作物による健康的食事、農家レストランでどぶろくをのんで、農家民宿で宿泊と言うのと結びつけると更に、魅力的な内容になると思われますし、経済的波及効果が大きくなる。。
<まとめ>
1.ものづくりツーリズムの提唱-手作りの金物を売るPRにも、金物づくりの技術継承にも役立つ
2.湯の山街道の町家再生-宿場町としての文化の調査、賑わいを作り出すために、魚の棚三木の再生、町家めぐりにあたっては歩行者空間の拡大が課題である。
3.金物作りと町家を見学し、健康的な食事と三木産山田錦の高級醸造酒に舌鼓を打つ-ものづくりツーリズムや町家めぐりは、農業観光と結びつけると波及効果が大きくなる。
日時:11月30日 9:00~
主催:ミキ未来ネットワーク
協力:三木YEG、三木JC
9:00~10:00 金物づくり見学-ヒシカ工業 案内人 神澤良一氏
金物の様々な種類について説明する神澤良一氏
金物製造について説明を聞く講師陣など参加者
ものづくりツーリズムの提唱
説明が終わった時、参加者は口々に「こののこぎりが欲しい」と言われた。
物が売れない中で、これは手作りの金物を売る手法、とりわけ高いものを売るのに有効であると思われる。
又、「三木の最大の資源は眼に見えない金物作りの技術」と言う声も聞かれた。
金物作りの技術が最大の資源と言うなら、三木の観光のスタンダードは金物作りの技術に照準を合わすべきだと考える。
よって、私は三木の観光スタンダードとして「ものづくりツーリズム」なるものを提唱したい。
ものづくりツーリズム
・金物作りの見学(手作りの金物を売るPRにもなる)
・金物作りの体験
・金物づくりの技術継承(後継者不足、技術保存の観点から)
課題
・協力金物作り工場の発掘とプログラム開発
・発信の方法
・新しく業界に参入しやすくする為の労働環境の改善など
*鋸や鉋も引いて切るのは日本だけでしたが、現在ヨーロッパは引いて切る日本型が増加し続けています
ひいて切ることによって、小さな力で、正確に切れると言うユニバーサルデザイン的な要素と、切るという作業に快さや美を追求していたのでした。
その他のプラン
・キッズデザインを導入した安全な道具作り
・木工製品とのコラボレーションなど
・技術保存の為の職人からの聞き書き絵本出版など
10:15~10:30 三木駅・三木鉄道跡地見学
10:45~12:00 町家散策 旧玉置家、湯の山街道
その昔、羽柴秀吉が三木城攻めをした折、三木から湯の山(有馬温泉)まで何回か作戦行動を起こしている。それ以来、「湯の山街道」と呼ばれ、徳川時代も参勤交代や西国からの湯冶客が往来した街道である。卯建(うだつ)、格子戸(こうしど)、漆喰塗り(しっくいぬり)、虫籠窓(むしこまど)など湯の山街道の町家の特徴などについて紹介した、その中で常々疑問であったことを、思いがけず妻籠の小林俊彦氏から教わった、湯の山街道の町家はどれも道路に平行ではなく少し角度がついている。玄関の方が奥行きが深いことが多いのは、昔馬をここにつないでいたと言うのである。さすが!宿場町の文化を保存されてきた方の解説を有難く拝聴した。
湯の山街道の町家再生
町家めぐりについては現在のところこれを観光化するのは時間がかかると思われる。ただいくつか重要な観点をここでは示しておきたい。
・上記のエピソードからも分かるように宿場町としての文化は非常に深みのあるテーマであり。宿場町としての文化を調査し、生かす事が必要。(例えばさば寿司、あまり明確な根拠は分かっていないが、海から加古川→三木→街道の各町へと言う歴史があるなら、さば寿司さえ、三木の地域資源である。なかったとしても童話作家に適当な話をでっち上げてもらうのだって悪くない。)個人的には湯の山街道の町家再生の一つのゴールとして、中心市街地の賑わいを作り出すために、魚の棚三木の再生を設定している。いずれにせよ調査が先決である。
・町家の再生には、金物のまちの金物でつくった町家の環の暮らしが格好いいと言う視点が必要、義務教育のものづくり、キッズデザインによる新しい道具の開発などと連携させ、市民・民間から機運を盛り上げるのが好ましい。
・さらに町家めぐりにあたっては歩行者空間の拡大が課題である。
12:00~13:30 木工職人・徳永順男氏との懇談
歴史街道の景観保存を促した町家オーガニックカフェ日月くらぶにて地元産にこだわった健康的な食事と山田錦の高級醸造酒を味わっていただきながら、徳永順男氏(徳永家具工房・てづくり家具製造)と意見交換を行ないました。
金物作りと町家を見学し、町家カフェで地元産にこだわった健康的な食事と三木産山田錦の高級醸造酒に舌鼓を打つ
三木でも喜んでもらえるツアーが出来ることを証明したつもりですが、ものづくりツーリズムや町家めぐりは、農業観光と結びついて、地元産農作物による健康的食事、農家レストランでどぶろくをのんで、農家民宿で宿泊と言うのと結びつけると更に、魅力的な内容になると思われますし、経済的波及効果が大きくなる。。
<まとめ>
1.ものづくりツーリズムの提唱-手作りの金物を売るPRにも、金物づくりの技術継承にも役立つ
2.湯の山街道の町家再生-宿場町としての文化の調査、賑わいを作り出すために、魚の棚三木の再生、町家めぐりにあたっては歩行者空間の拡大が課題である。
3.金物作りと町家を見学し、健康的な食事と三木産山田錦の高級醸造酒に舌鼓を打つ-ものづくりツーリズムや町家めぐりは、農業観光と結びつけると波及効果が大きくなる。
Posted by 兵庫県YEG at 09:35│Comments(0)
│長田県連会長